(最終更新:2021年7月21日)
「文章の誤字脱字チェックツールが多すぎてどれが良いか分からない!」
「無料で使えるらしいけど、どれくらい使えるかを細かく調査するのは大変」
そんなことはないでしょうか?
私たちが調べただけでも10以上のツールがあり、一つひとつ調査、検討するのは困難ですよね。
こんにちは。記事の執筆・レビューに特化したクラウドサービスShodoを運営している株式会社ゼンプロダクツ代表取締役の清原といいます。
この記事ではそんな皆さまのために、ツール開発をするエンジニアでありブログのライターである私が、誤字脱字チェック・校正ツールの選び方とお勧めのツールを紹介します!根拠を持ってご説明しますので、ぜひ聞いていただけると嬉しいです。
仕事で使える本格派ツールを紹介
Webライティングのためには、仕事でも十分に使えることが何より重要です。
「ちゃんとしたツールが知りたい」「使っても情報漏えいなど不安のないツールが良い」という方のために、 「仕事で使えて仕事に導入しやすい」本格派ツールを紹介 します。
Webライターの仕事として使う視点で比較しますので、あなたの仕事にきっと役立つと思います。
テキスト校正くん
まずお試しいただきたいのは「テキスト校正くん」です。ICS MEDIAにより開発されており、完全に無料で利用できます。名前はかわいらしいですが、文章の校正機能はとても本格派です。
テキスト校正くんには、文章を書く際に必要になるチェック機能が10以上含まれています。
- 「ですます」調と「である」調の混在をチェック
- ら抜き言葉のチェック
- 二重否定のチェック
- 助詞、接続詞の連続使用をチェック
- 読点の数をチェック
- 不要な漢字の閉じ方(下さい、出来るなど)をチェック
- よくある誤字脱字のチェック
- 弱い日本語表現(〜かもしれない)のチェック
テキスト校正くんが良いのは完全に無料ということです。Visual Studio CodeというMicrosoft製の無料エディターに、プラグインとして「テキスト校正くん」をインストールします。事前にVisual Studio Code(無料)のインストールが必要ですのでご注意ください。
PC上に文章が保存されますので、信頼できないWebサービスに重要な情報を保存するリスクもありません。機能も十分で、他に提供されているツールやサービスに含まれる機能も対応されています。まずはテキスト校正くんの利用をお勧めします。
インストールや最初使い慣れるまでは少し難しいかもしれません。インストールや利用方法は、以下の「テキスト校正くん」のサイトをご確認ください。
テキスト校正くんの特徴まとめ
- 料金:完全無料
- インストール:必要
- 文章の校正:★★★★☆
- 誤字脱字:★★★☆☆
- コラボレーション機能:☆☆☆☆☆
- AI校正:なし
- 外部サービス連携:なし
文賢(ぶんけん)
文章作成アドバイスツールの文賢は、インストール不要で利用できます。文賢は校正ツールだけでなく、言い換えの提案や、推敲用のチェックリスト機能なども備えています。
代表的な校正ルール(たとえば二重否定の禁止)のチェックだけでなく、接続詞をハイライト表示して文を推敲する手助けをしたり、指示語を減らすように指摘してくれます。
単に文章を執筆するだけでなく、ライター自身のツールとして使いたい方にはお勧めです。
また、書いた文章はパソコン上に保存されますので、クラウドへデータを送信したくない人にもお勧めです。
文賢をチームで利用する際は、ユーザー登録した辞書や、推敲時のチェックリストなどは他のユーザーと共有して利用できます。チームで表現を統一したり、推敲のルールを共有したい場合には便利でしょう(記事の共有などはできません)。
また、文賢はGmailとの連携が魅力的です 。Gmail送信前に文賢でチェックでき、さらに送信前のチェックリストも表示されます。社内で「メール送信前に文賢で必ずチェックする」とルールを決めておけば、お客様への対応時に誤字や脱字を少なくできるでしょう。
テキスト校正くんでは機能的に足りなくなったWebライターの方には、ぜひ導入をお勧めします。
文賢の特徴まとめ
- 料金:初期費用11,880円。月額2,178円
- インストール:不要(ブラウザーで利用。データの保存はPC上)
- 文章の校正:★★★★★
- 誤字脱字チェック:★★★★☆
- コラボレーション機能:★★☆☆☆
- AI校正:なし
- 外部サービス連携:あり
Shodo(ショドー)
私ごとになってしまい恐縮ですが、私たちが開発しているShodo(ショドー)には誤字脱字チェックや校正だけでなく、他にない特徴があります。
コンテンツマーケティングなどのためにチームや複数の人とライティングをするとき、どうしても他の人に「レビュー(査読)」してほしいときがありますよね。でも既存のドキュメントツールやメールでのやり取りは手間が多すぎます。
そのためShodoは オンライン上でチームメンバーと記事を執筆し、相互にレビューするコラボレーションができます 。そこがShodoの持つ大きな特徴です。ファイルのやり取りや、執筆の進捗管理など大変ですよね。Shodoは執筆の進捗管理、レビューやコメントのやり取り、画像の管理などが1つのクラウド上でできます。
もちろんShodoはインストールも不要で、誤字脱字チェックや校正の機能(ら抜き言葉や助詞の連続チェックなど様々な機能)を提供しています 。さらにShodoでは AIが文章を校正することで、誤変換や違和感のある文章をチェックできます 。BERTという新しいAI(ディープラーニング)の技術を応用することで、単にルールでチェックしきれない問題や誤字、変換ミスにも対応しています。
Shodoは単なる執筆ではなく、記事を書くことを通して皆さまが「共感を呼ぶ『作品』を量産する」ことを実現したいと思っています。私自身が以前の会社でコンテンツマーケティングに携わっているときから「作業やチェック、管理に時間が取られすぎている」「もっと執筆そのものとコラボレーションに集中したい」という思いからShodoの開発が始まりました。
ぜひShodoが、記事の執筆とコラボレーションに集中できるよう、皆さまのお役に立てると嬉しいです。
Shodoの特徴まとめ
- 料金:基本無料。30日間無料で月額1,000円(プレミアム)、月額2,000円(ビジネス)が利用可能
- インストール:不要(クラウドサービス)
- 文章の校正:★★★★☆
- 誤字脱字チェック:★★★★☆
- コラボレーション機能:★★★★★
- AI校正:あり
- 外部サービス連携:あり
無料で手軽に使えるツールを紹介
「インストールや会員登録はしたくない!」
「とりあえず今、文章をチェックしたい」
そんな方のために、無料で手軽に使える校正ツールを紹介します。
紹介するツールはどれもサイトにアクセスするだけで利用できる、手軽な誤字脱字チェック、校正ツールです。
個人の方や運営者が明確でないWebサイトに情報を送信する場合は、仕事で書いている記事やメールなどには利用しないほうが良いので注意しましょう。
Enno
さっと誤字脱字をチェックしたい!そんなときに便利なのがEnnoというWebサイトです。
Ennoは日本語の誤字脱字、タイプミスを中心にチェックしてくれるツールです。
タイポや変換ミスをユーザーが提案することでEnnoに反映されるため、幅広い誤字脱字に対応しています。
ユーザー登録もインストールも不要ですので、まず誤字脱字をチェックしたいというときにお勧めです。
ただし注意点にあるように、社内の文章やメールなどには利用しないでください。
趣味でブログ記事を書いているときや、すでに公開された記事をチェックするのに使うと良いでしょう。
so-zou文章校正ツール
誤字脱字のチェックや助詞の連続、当て字、二重否定といった代表的な間違いをチェックできるサイトです。
上記したテキスト校正くんのほうが機能的には充実していますが、WebサイトのURLを指定して校正を実行できる機能が便利です。校正ツールなしで書いたページのURLをチェックしてみると良いでしょう。
オンライン日本語校正補助ツール
上記のEnnoやso-zou文章校正ツールと同様に、誤字脱字や二重否定、助詞のチェックができるサイトです。
手軽に使えて便利ですが、こちらのサイトは通信がセキュア(HTTPS)でないため、秘匿な情報は送信しないほうが良いでしょう。
日本語校正サポート
誤字脱字のチェック、人名のチェックや二重否定、助詞のチェックなどが行えるWebサイトです。
2021年7月21日現在、「日本語チェック」を実行してもエラーとなり利用できません。上記したテキスト校正くんやEnnoなどを使うことをお勧めします。
まとめ
改めて、たくさんのツールがありましたね。
特徴や利用すべきポイントをご紹介しましたので、「結局どの校正ツールを使うべきか」という疑問は解消できたかな?と思います。
まず仕事で使い始めたいという人には、「テキスト校正くん」をお勧めします 。機能的にも他のサービスに負けませんし、無料で利用できます。
より本格的にライティングやコンテンツマーケティングをする場合や、インストールや導入に手間取りたくない人はこちらをお勧めします:
もちろん他にも、Microsoft Wordや有料パッケージソフトウェアなどもありますが、今回は導入のしやすいツールを中心に紹介しました。Webライターやコンテンツマーケティングをする方の日々の仕事を、少しでも改善できれば嬉しいです。
皆さまの参考になれば嬉しいです!
ぜひTwitterやFacebookでも感想や皆さまの意見をお聞かせください。
執筆:Kiyohara Hiroki (@hirokiky)
(Shodoで執筆されました)