ライティングラボ by Shodo

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なぜ「ご利用できません」が間違いなのか

「こちらの機能はご利用できません」。

こんな表示をする画面を作ったことはないでしょうか?

「ご利用できません」という敬語には誤りがあります。これはよくある間違いで、「ご乗車できません」など日常でもよく使われるものです。

なぜ「ご利用できません」が間違いなのでしょうか?

答え:変な謙譲語になっている

「ご〇〇できる」というのは謙譲語(自分がへりくだった表現)にあたります。たとえば「私がご案内できます」という表現は「ご〇〇する・できる」を使っています。

「ご利用できません」の用法は相手に対して謙譲語を使っているため誤りです。そもそも「利用」や「乗車」といった言葉は謙譲語で使う機会はないでしょう。

気持ちとしては「ご利用」という丁寧な言葉と、「利用できません」という表現をくっつけているため正しいように感じられますが、謙譲語の形になってしまうため間違いというわけです。

修正方法は簡単

以下のように修正すればOKです。

  • 利用できません
  • ご利用はできません
  • ご利用になれません
  • ご利用いただけません

敬語としては「ご利用になれません」という表現が尊敬語の「ご〇〇になる」という形になるので良いでしょう。ですが少し堅苦しい印象があるときは「ご利用はできません」とするのが良いでしょう。

おわりに

Shodoを使えばこの「ご利用できません」という敬語の間違いを自動で見つけてくれます。

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執筆:@hirokiky、レビュー:@hirokiky
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