Optuna Dashboardの良いところを一言で表すと、
「Optunaの結果を見るだけでは不十分だったことを知れる」
ということです。Optunaを実行して「Best trialはこれで、パラメーターはこうでした」と言われるとそれだけで納得しがちですが、Optuna Dashboardを見るとそれが正しいかも自分で総合的に判断できます。
今回はOptuna Dashboardの良いところを3つだけ紹介したいと思います。
学習の曲線をリアルタイムに確認できる
実行中のトライアルの結果をリアルタイムに確認できます。
とくに良いのは学習曲線の形を見られることで、限界がありそうな傾きなのか、今後まだ伸びそうな状況なのかが分かることです。エポック数は少なめにしておいてトライアル数を増やす探索をしているときなど、まだエポック数を伸ばして試すべきかなどの判断も可能です。
他にも現在のBest trialや、各トライアルにかかった時間などもダッシュボードで確認できるので、一目でトレーニング状況を把握できます。
Pararrel Cordinateでパラメーターの偏りに気づける
2つ目がトライアルのパラメーターを多角的に検証できる点です。たとえばPararrel Cordinateという表示では、各トライアルがどのパラメーターに紐づいているかを確認できます。
現状、ベストに近いトライアルであるパラメーター(たとえばLearning Rate)に偏りがあることや、検証している範囲ギリギリに接していることなどを確認できます。
これにより「このパラメーターの範囲はもう少し広げるべき」と気づけます。またObjectiveや個々のパラメーターの関係性などを把握できます。
またContourを使えば2つのパラメーターを縦横に、Objectiveを高さにした等高線の図も確認できます。
リアルタイムに更新されるので、どのような探索をOptunaが行っているのかもすぐに分かります。
RunningのままになったTrialをFail扱いにワンクリックでできる
最後に、トライアルを一覧で表示したり、テーブルで表示したりできる点についてです。
とくに個人的にお気に入りなのが、Runningのまま放置されてしまっているトライアルを画面上からワンクリックでFailにできることです。
地味な機能ではあるのですが、途中でOptunaの処理やサーバーが落ちてしまったときに、Runningのままトライアルが放置されてしまうことがあります。こういった場合にも画面からクリックするだけで済んでしまうのがありがたいです。
おわりに
Optuna Dashboardの好きなところを3つだけ紹介してみました。良いところを列挙するとキリがなさそうだったので、今回は自分なりに気に入っているところに絞っています。ぜひ皆さんのお気に入りポイントや、「こういった見方をするとより良いよ!」ということがあればぜひぜひ教えてください。
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